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2008/12/09 - "革新"も時が経てば"保守"となる



Xbox360で『Biohazard 5』のデモ版がリリースされていたのでやってみました。巷ではボロクソ言っている人も居るようですが、言うほどに酷くは無かったかな。でもパッションを全く感じなかったのも事実。

やってみた限りでは画面が奇麗になった事を除けば、面白さだとか問題点だとか、細部に至るゲーム性の殆どが4と一緒。ただ時代は刻一刻と動いているわけで、4の時容認された事も今となっては問題点として扱われてしまうのが世の常というものです。

4の登場は業界に衝撃を与え、それ以降多くのゲームがその手法を取り入れ、またその問題点を改良してきました。そしてその最右翼に今年の『Dead Space』という作品があるように、その遺伝子は今も尚脈々と受け継がれ発展しているものなのですね。

特に『Dead Space』という作品は身も蓋もない程に4の文法を踏襲、発展させた、なまじBiohazard最新作と呼んでも差し障りのない内容でした。それに対しそこから更に先へ立とうとする、また立つ事が望まれている『Biohazard 5』の出した答えが"前作をそのまま貫く"ってのは、正直肩すかしとしか言わざるを得ません。

当然そこを変えてしまったらBioじゃないという見方もあるでしょうし、開発者自身その辺迷っている事をインタビュー等で漏らしていました。しかし『Dead Space』を含めた数々のゲームが4のある点を引き継ぎ、またある点を捨て去ったり改善したのには相応の意味があるわけで、やはりその意味に対する返答はして欲しい。

まぁこのデモのみでそう言い切るには判断材料が少なすぎますので、製品版では上に書いた事は勘違いだったと思わせて欲しい限りです。



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