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2008/12/29 - 吉牛うめー
更新滞っています。年末で忙しいという事もあるのですが、一番は絵を制作中だからです。絵描き始めると中々他の事に手が回らなくなってしまう。こないだの雪歩は落書きみたいなものですが、今回のは気合入れていますよ。
年末と言えばゲーマーにとっての一大イベントはGame of the Yearなわけですが、個人的には今年のはどれもピンと来ませんね。『Fallout
3』が相当強いみたいですが、あれをGOTYに選ぶのは保守的だなぁと思っています。あれは『Fallout』というフランチャイズのキャラクター性を除けば、Bethesda
Softworksお得意の極々王道なRPGだからね。王道なりの安定した面白さはあるけど、自分は『The Elder Scroll IV: Oblivion』の続編にしか見えないんですよね。
私的GOTYは後日記事にしたいつもりですが、今暫定的に言うとしたら、自分は寧ろ『Far Cry 2』を指名したい。賛否両論あるし、自分もお世辞にも褒めきれる作品だとは思っていませんが、しかし今年のゲームの中では一番変な体験、ある意味では新鮮さを感じたのです。
実はバナーは『Gears of War 2』仕様に変えてしまったものの、本当はまだ『Far Cry 2』をやっています。難易度Hardcoreで2周目。既に20時間を突破しているので、1周目と合わせると少なくとも55時間は遊んでいますね。凄い。
しかも2周目の方が遥かに楽しめています。色々と見えなかった所が見えてきたというか、吉牛なりのおいしく頂くテクニックが分かってきたというか。今回は車両は使わず、殆ど徒歩で進めています。
また1周目には使わなかったステルス用の武器だとかも積極的に使っているのですが、これがどの武器使ってもそれなりにゲームとして成立するのは凄いかも。特にステルスとコンバットは本々相反する要素で共存させるのは非常に難しいわけですが、本作ではかなり危ういとは言えギリギリのところでゲームとして成立している。
本作にはやり込んでみるとそのような部分が沢山あって、確かに吉牛には変わりないんだけど、その一品一品は丹精込められているわけですね。寧ろネギとかツユとか脇役の出来が存外に良く、逆に牛や米といった主役がどうも振るっていない気がする。主役というのはつまりアサルトライフルをメインに据えて、車両を縦横無尽に駆使するという、恐らく多くのプレイヤーが一番取るであろう行為の出来が宜しくないという事。
本作のAIはステルス時や遠距離からの狙撃時の反応は中々良い。しかし近~中距離のオーソドックスなシューティングの時の立ち回りがかなり酷い。まず壁や草の茂みがあるにも関わらずウォールハックして平気で銃を乱射してくる気があるところ。そして動きが早いのも相まって、一度見つかると撒くのに非常に難儀する事。つまり一度戦闘に突入したらそれ以外取る方法が実質的になくなってしまう。回りくどい事するよりもとりあえず鉛弾ぶち込んで黙らせなきゃと思わせられてしまう。
そして一番酷いのが駆け引きの概念が全く無いところ。狙撃されている時は物陰や建物に隠れたがるくせに、一度近~中距離で戦闘が始まると、待つって事をせずに兎に角ずんずんプレイヤーに迫ってくる。相手は足が速くてすぐ距離を詰められるため、総じて目の前に来るのを只管撃ち抜くだけという大味な戦いになってしまう。建物が密集している地帯の入り口で銃を一発ぶっ放したら、そこに居る敵が全員入り口までやってきたのには呆れ返った。
車両にしても同じで、特に銃座付きの車両はなまじその威力が高い分、検問所に突っ込む→辺りをやたらめったら撃ちまくる→次の検問所まで突っ走るという行き当たりばったりな戦い方へプレイヤーを誤誘導している。移動距離が極端に長いのもそうさせてしまう悪い原因。
しかしそんな見敵必殺なやり方ではなく、遠くから観察してじっくり計画を練って、常にこちらのペースで事を進められるように配慮していけば、かなり面白くなる。何かこのゲームは素材は良いけどそれをプレイヤーに実際にやらせるという所で決定的に気躓いている気がするなぁ。
クリアに必要な時間が30時間超というのもそう。近年のプレイ時間が短くなる代わりに最大瞬間風速を追い求めていく業界の傾向に逆行する作り方。またそんないまどきのゲームを遊びなれている人は間違いなくこのゲームを投げてしまう。
実際自分も一度投げたし。それが今は2周してこのゲームの良さを分かりかけてきているというのはとても珍しい事なのよ。大半のプレイヤーは1周もせずに終えてしまうものなのだから。貴重に思いなさい。
あら、いつのまにかレビューの時の文体になってしまっていた。どうもゲームの事語り始めるとこうなっちゃいますね。失敬、失敬。しかしまぁ、そんな変な所が最近になって今年のゲームの中では一番の個性かもしれないなと思ってきているのです。
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