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2009/02/08 - 瑕はあっても玉は玉


チャプター6をクリア。のろ過ぎ?でもその分体感ボリュームは一般的なゲームと同等かそれ以上に多く感じています。

ただここまでやりこんで行くと段々と作品の不備にイラついてくるようになってきました。具体的にはゲーム内容そのものには問題は全くないのですが、バグや不安定さが許容範囲を超えています。

自分の環境で大きな障害となっているのは1つがフリーズが頻発するのと、もう1つはキーボードの入力を受け付けなかったり反応が遅くなる、この二点。これは他のゲームでも致命的ですが、このゲームはシビアな操作が求められ、レースの要素も含まれている為尚のこと不味い。

一応現時点でパッチが1つ出ていて、それでフリーズの問題は解決されると書かれていたましたが、現実はちっとも変わらず。入力遅延の問題も海外の掲示板や日本でも2ちゃんねるで話題になっていますが、今の所これといった解決策もなし。

次のパッチで解決されればいいですが、最もそれが出るかどうかは怪しい所。最近はコンソール偏向でPCは適当に扱われる事が多く、問題が出てもそのまま放置ってパターンばかりで勘弁して欲しい。

とは言えそこさえ除けば本作への好感度は非常に高く、個人的には完璧に近い。当然このようなスタイルのゲームは好き嫌いが分かれるとは思いますが、それでも正しい遊び方へプレイヤーを誘導する事に余念がない所が評価ポイント。『Far Cry 2』聞いてる?『Mirror's Edge』にあって貴様に無いものはそこだ!

ストーリーも上々。アナーキズム満点の思想性への好き好みが分かれるのは理解できますが、物語の見せ方進め方、その構築方法についてはやはり拘っているだけあって良く出来ています。チャプターごとのカラーもしっかり描き分けられているし、特に中盤以降の次のチャプターへと繋げる引きの作り方が上手くて先を知りたいという気持ちになる。このテンポの良さも1つ1つが短いプレイ時間だからこそのものなのでしょう。『The Darkness』でも感じたことですが、ストーリー性を重視しようとすると、今後更にプレイ時間を短くするという方法を採る作品が増えると思います。

個人的には舞台があくまでも現代であるという所が特別面白いと思う所かな。このような管理社会がうんたらかんたらってストーリーの場合は、どれも近未来ものになるのが相場ですが、それを現代にしたところでそのストーリーの持つ意味もおのずと変わってくる。

それと同時にビジュアルも現代に即したものになるところが更に面白い。見慣れたような光景でありながら、本作は色彩効果やデフォルメを通じて現実のそれよりも格好よくスタイリッシュ描いています。決してSFではないが、同時に現実そのものでもない所に感じる本作独自の様式美。




しかし実際に東京をモチーフにしているように、日本からの影響が一定以上あるという点に関しては日本人として複雑な心境にもなります。そう言えば先の「洋ゲー不法集会」でも、ライブトークで桜井氏や須田氏らが本作を『Prince of Persia』と並べて「(日本人開発者として)そこ盗られたらマズイ」と言ってたっけ。

まぁこの話も長くなりそうなので、また今度にでも・・・

おまけ。チャプター6で登場したこの連中、俺達は今までの警官とはワケが違うんだぜと言わんば
かりにナメきった態度だったため、全員まとめて始末してやった。最もここまでやるのに何回もリト
ライしましたが・・・


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