Top Diary Review Text Gallery Link

2009/05/13 - 出オチな落ちゲー


色々とやる事が重なっていて、中々手が回らないNaBaBaです。家庭事情がエライ事になっていたり、ピクフェスの納期に間に合わせようと奮闘する日々。ここの更新が疎かになるばかりか、ゲーム自体遊べていなくてフラストレーションが溜まる一方。もう何もかも忘れたい!飛んでトンで叫びたい!そんな時は『AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!!』をやるしかない!という事で今回は『AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!!』のDemo版の体験レポートです。

タイトルがヤケクソ極まりない『AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!!』は、ベースジャンプをモチーフにした一人称アクションゲーム。内容は至ってシンプルで、スタート地点から飛び降りる、たったそれだけ。まぁまずは論より証拠という事で、プレイ動画を見てもらえると手っ取り早いかと思います。


えー何ともシュールでコメントし難いのですが、本当にただただ飛び降りるだけのゲーム。映像にもあるようにポイント制になっており、マーカーを通過したりオブジェクトと接触すれすれで滑空したりすると加算されていきます。そのまま着地点まで移動してパラシュートを開いて無事着地できればステージクリア。逆に途中で壁に激突すると哀れ、救急車のサイレンが鳴り響きゲームオーバーとなります。

一つ一つのステージは30秒から1分と非常に短く、またステージクリアだけを考えるならどれも簡単。その分リトライを繰り返してベストルートを導きだし、より高得点を競っていくのが本作のデザインと言えるでしょう。デザインスタンス、プレイフィーリング共に『Mirror's Edge』にかなり近いと言えば分かりやすいかもしれません。

但しその質は『Mirror's Edge』と比べるのもおこがましい。シンプル、スタイリッシュ、短い、だけど奥が深い。『AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!!』もその辺睨んで作っているのでしょうがまるで締まりが無い。レベルデザインは漠然としているし、落下している感もとりわけ優れているわけではないし、グラフィックスも技術的にどうこういうのはフェアじゃないにしても、センスが前時代的だし。

後個人的にがっかりだったのは割りと真面目にゲームしてしまっている点ですね。タイトルが『AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!!』なものだからどんなバカ展開が待っているのかと期待していたのに、真面目に無言で落下するだけとは。ここはもうバカに徹して、落下時は『Serious Sam』のKamikaze宜しく「AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!!」と叫ぶのが筋でしょう。着地失敗時も、以前出回っていた動画では「アアアゥッ!」と悲痛の叫びが聞こえていたけど、このDemoではサイレンの音のみ。それだと余りに味気ないので、最低限初代『Half-Life』のようにグチャって音とペースメーカー音、飛び散る肉片は取り入れて欲しい。

Demo版では1つのゲームモードのみですが、製品版では更に多くのモードが搭載される模様。ただ今回の印象だとアイディアはともかくクオリティ面で今ひとつって感じで、これ以上食指は伸びないかなぁ。タイトルが一番突き抜けていた、そんなゲームでした。

All trademarks and trade names are the properties of their respective owners.
Copyright (C) BaNaNaBoNa 2008-2009 All rights reserved.