Top Diary Review Text Gallery Link

2009/08/29 - ファースト・パーソン・ギャルゲーを目指して


『Dream Club』が届いたのでプレイ開始。日本産のゲームを遊ぶのは『ビューティフル塊魂』以来で久しぶりですね。最近の日本のゲームはコアで尚且つメジャーである程欧米の後追いが目立ち、そんな単純比較で端から敵いっこないものには僕は興味が感じられない。かといってそうでない作品となると一気にカジュアルに傾いてしまってこれはまたあまり趣味じゃない。

そんな中バンダイナムコは『THE iDOLM@STER』や『塊魂』、『Tales of Vesperia』等のコアゲーム中で一貫してアニメ的表現を含めた日本らしさを意識していて、作品の出来はともかくその姿勢に対しては結構好印象を抱いています。本作『Dream Club』も名義上D3 Publisherからのリリースですが、D3はバンダイナムコの子会社だし、また『THE iDOLM@STER』のスタッフが関わっている事も公言されている。その繋がりから注目していたわけですが実際に内容もとても近似しており、殆ど『THE iDOLM@STER』の異母兄弟な作品と言えるでしょう。


続きを読む

2009/08/23 - ロシア様で御座いますか?


『Wolfenstein』が届いたので『Prince of Persia』は少しお休みしてこちらをプレイ開始。あの『Return to Castle Wolfenstein』の続編で、Raven Softwareの新作という事で結構期待されていましたが、発売後のメディアの評価を見ると見事ずっこけたって感じですねぇ。

実際僕も遊んでいますが、舞台設定やゲーム性やグラフィックス等など、全てにおいて古臭い。トレンドを追えば良いってわけじゃないけれど、こうも前時代的な感覚のゲームを大作という立場で2009年に出すというのは時代錯誤も甚だしいのではないか。


続きを読む

2009/08/18 - ハンサムでも中身が・・・


『Prince of Persia』をプレイ開始。アクションアドベンチャーの古典で歴史あるシリーズですが、本作は新章という事で今までの舞台設定やゲーム性を刷新し、大きな転換を図っています。しかし開発のUbi Montrealは最近は決まって見栄えと企画、つまりファーストインプレッションは良いんだけど、そこからの応用だとか実用化が決まって頓挫するという印象があり、実際『Assassin's Creed』や『Far Cry 2』ではそれで嫌という程苦しめられたので、本作もどうしても発売してすぐ買う気にはなれませんでした。

それで『Far Cry 2』の無限地獄の悪夢から半年が経って、そろそろ傷も癒えてきたので覚悟を決めて今回手にとってみましたが、予めハードルをかなり下げて挑んだため、思っていたよりも悪くは無い。しかしやはり程度の差はあれ「大丈夫?Ubi Montrealのゲームだよ?」って感じで、相変わらず色々疑問に感じてしまう部分があります。


続きを読む

2009/08/14 - Call of Juarez: Bound in Blood レビュー

Call of Juarez: Bound in Blood レビュー

『Call of Juarez: Bound in Blood』のレビューです。今回も褒めすぎのような気もするけど、こういう地方上がりのスタジオが頑張っている姿を見ると応援したい気持ちになってしまうのですよね。次世代的な志の高さを感じられる作品ではないけれど、今世代のゲームの中ではかなり上質な佳作だと思います。Metascoreも78だけど、自分だったら82くらいは上げたいなぁ。また最近デモ版がリリースされたようなので、興味のある方はまずそちらで感触を確かめてみると良いでしょう。




2009/08/11 - We are still family


『Call of Juarez: Bound in Blood』クリア。うーん、これは良かった。西部劇という世界観はとても独特な上に再現度が高く、シューティングも舞台設定を活かした個性的な要素と、『Call of Duty 4: Modern Warfare』のような王道で今日的な要素を上手く組み合わせられており、こちらも完成度が高い。更にパフォーマンスや安定性もPC向けにしっかりと調整されているので最早文句は無いでしょう。

特に本作は前作でダメ出しされたシューティング部分を練り直して、大作顔負けの質まで向上させられたのが大きい。開発者はインタビューで今日までまともな西部劇のFPSが無い(恐らく自社の前作も含めて)として、今回はそのFPSとしての完成度に特に注力したらしい。その西部劇FPSのスタンダード的な立ち位置を目指した姿勢は正しいし、成功しているとも思います。


続きを読む

2009/08/06 - ズキューンバキューン


『Call of Juarez: Bound in Blood』をプレイ開始。前作『Call of Juarez』の続編で、ゲームでは珍しい西部劇がテーマの作品です。ただその前作や開発スタジオのTechland自体が二流でマイナーというイメージがあったので本作にもあまり期待はしていなかったのですが、ところがこれが中々良く出来ていて、意外な掘り出し物になるかもしれません。

ゲームのスタイルは『Call of Duty 4: Modern Warfare』に代表されるレールライドシューター。当然本家程良く出来ているわけではないし、作品の質自体は中堅より上だけど大作クラスにはもう一歩足りないというレベル。しかし元々辺境のゲームスタジオという出生にも関わらず、それに挫けず現代のトレンドを熱心に勉強、研究している様子が伺え、そして何よりも作り手自身が西部劇をこよなく愛して楽しみながら作っている感じがとても良く伝わってくる。こうした努力と愛情によって今までの冴えないマイナーな立ち位置から、一気にメジャー格までのし上がったその成長性が、作品の単なる品質以上に面白く感じる所です。


続きを読む


2009/08/03 - 乗り遅れ


『Mass Effect』クリア。最終的にプレイ時間は40時間強。一見ボリュームがあるように見えますが、殆どは暇を持て余す移動や中身の無いサブミッションで占めているので、肝心のメインクエストの量は平均的なアクションゲームと同じ程度。いや、寧ろストーリーテリングの観点から見ると、メインクエストはこの尺では圧倒的に足りていない。

理由は明らかで、それは要素が沢山あるにも関わらずそれらを制限された時間内でまとめる能力が乏しかったからに他なりません。特にストーリーを紡ぐ上で重要な要素であるキャラクターの描写は殊更問題点が多い。今回はそんなキャラクター、特に主人公の扱いに重点に置いて書いていきたいと思います。


続きを読む
All trademarks and trade names are the properties of their respective owners.
Copyright (C) BaNaNaBoNa 2008-2009 All rights reserved.