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2009/10/30 - 余りにも不思議ちゃん


『The Void』をプレイ開始です。ロシアのIce-Pick Lodge開発で、本国での発売から凡そ一年半を経て英国でも発売されました。このスタジオの前作の『Pathologic』がカルト的な評価を受けている事から、本作も一部のハードコアゲーマーの中ではかなり期待されていた作品。日本でもPCゲーム道場さんで特集が組まれているので、ご存知の方もおられるかと思います。

このスタジオの作品は『Pathologic』と本作共々とても風変わりな内容なのが有名で、世間的には前回のエントリーまで紹介してきたTale of Talesの諸作品と同様、アートゲームに分類されている様です。ただ元々ロシア出身の超マイナーなスタジオな上に内容も奇異な為ローカライズには恵まれておらず、『Pathologic』は一応英語圏で発売はされたものの翻訳が無茶苦茶で、英語を母国語とする人ですら難儀する代物だったらしい。そうした背景から『Pathlogic』は遊ぶのを見送っていてたのですが、本作は途中雲行きが怪しくなったりはしたけど、最終的にはちゃんと発売されて良かったです。


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2009/10/24 - 今時のサロメはロボットダンスがお好き


前のエントリーから一週間以上空いてしまいましたが『FATALE』の感想です。Tale of Talesとしては五作目に当たり、新約聖書のサロメをテーマにした作品。サロメはこれまで何世紀にも渡って様々な形で作品化されてきたモチーフですが、本作は特にオスカー・ワイルドの戯曲から影響を受けている様です。

本作において特に注目すべきは、日本から佐藤隆善氏が開発に関わっている事でしょう。佐藤隆善氏については『The Path』のエントリーの方でほんの少しだけ触れましたが、ここで今一度解説すると初期『Silent Hill』シリーズのキャラクターデザイン及びCGデザインに携わった人で、特に初代『Silent Hill』において、1998年の文化庁メディア芸術祭のデジタルアート部門で優秀賞を受賞されている事で有名だと思います。


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2009/10/16 - Pixiv デイリーランキング 2009/10/15 一位二位三位


落書きに一枚追加。『Pixiv デイリーランキング 2009/10/15 一位二位三位』。完全にPixivの内輪ネタです。すみません。

本日のPixivデイリーランキング まとめ:2009年10月15日のPixivデイリーランキング - livedoor Blog(ブログ)

Pixivってのは一応表面上は"お絵かき楽しす"という標語の様に和やかムードで通っているのですが、その実態はランキング成果によって身分が分けられる、厳然たる階級社会。この世界で尊厳を得る為には唯一つランキング上位に上がるしかないわけですが、しかしその為には自身の知名度や作風が所謂売れ線であるかという事がかなり重要で、決して完成度の高い絵を描けば誰しも上がれるわけではない。


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2009/10/15 - メジャーへの逆説的提案


今月はインディーズ強化月間!という訳ではありませんが、『Zeno Clash』に続き今度はベルギーはTale of Tales開発の『The Path』をプレイ。童話の赤ずきんちゃんをモチーフにした、一種のアドベンチャーゲームです。

そもそもこの作品をやり始めたのは、最近になって発売されたここの最新作である『FATALE』を遊んだ事に端を発します。『FATALE』は初期『Silent Hill』シリーズのキャラクターデザイン等を努めた佐藤隆善氏がアートディレクターとして参加しており、その関係から前々から注目していた作品でした。それで実際遊んでみたのですが、これに正当な評価を下すには同スタジオの前作をしっかり把握する必要性を感じ、それで以前Steamで購入したまま積んでいた『The Path』を再び引っ張り出してきたのです。


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2009/10/09 - 続きはエピソード2で


『Zeno Clash』クリア。前のエントリーは前言撤回、とまでは言えないけどちょっと修正。色々と至らないように思えた箇所も、最後まで遊んでみるとそんなに悪くない。ストーリーは本題に関しては、壮大ではないけれど一応オチがついたし、シューティングも当初ショボいと思ったけど、後半それなりにシャープな射撃を欲求される場面も出てきて、あくまでも格闘に対するサブの要素として捉えれば酷くない。

勿論前回で褒めた所は最後までその魅力は衰えなかったし、総じてインディーズ作品としてはとてもレベルが高い。ただ本来ならばそれでもう良いはずなのですが、にも関わらず何か煮え切らないものを感じてしまうのは、ACE Team Softwareがインディーズでありながら実はもっと商業作品に近いものを作る事を望んでいて、本作もそれを前提にして作るられているような気がするからです。


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2009/10/08 - 後一歩


『Zeno Clash』をプレイ開始。今年の4月にACE Team softwareからリリースされたインディーズ作品で、南米チリ発のゲームという出自と相まって、そのアートワークの奇抜さ等から洋ゲーマニアの間で密かに話題になった作品です。

近年従来のPCゲームやその市場はコンソールに取って代わられる形で年々縮小傾向にあるのですが、反面独立系デベロッパによるインディーズゲームはオンライン販売等のインフラが整ってきた事もあって盛り上がりが拡大中。しかしそれは言い換えると雨後の筍の様なもので、絶対量は増えても本当に良い作品はそうそうあるものではありません。そんな中本作はインディーズでありながら、その手の作品では珍しいFPSであるという所が目を引く作品です。


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2009/10/04 - とてもおいしい二番煎じ


『Batman: Arkham Asylum』クリア。一貫して丁寧に作られていて粗らしい粗も無い、とても完成度の高い作品でした。ゲーム全体で見てもこれ程までのものは中々無いし、キャラゲーなら尚更です。

しかしそれにしては自分の中ではあまり盛り上がらなかった。とは言っても世間の盛り上がり方に比較したらの話で、前のエントリーで書いた事も含めて完成度の高さや現代的な意識の高さってのは十分感じ取れるのですが、それにしては冷めている自分もまた感じる。これについて明確に言い表すのは難しいのですが、強いて言うなら折衷主義的なデザインが気に食わないって事になるのかなぁ。


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2009/10/02 - 下着がきゅうきゅうで・・・今にもはみ出しそう


他の作品と平行して『THE IDOL M@STER DearlyStars』もプレイ中。『THE IDOL M@STER』シリーズの公式スピンオフ的な作品で、前々作のXbox 360、前作のPSPから今度はNintendo DSに登場。初代のアーケードからXbox 360の無印までは完全にマイナーなゲームでしたが、今では今回の初秋のギャルゲーラッシュの中でも一番の実力派、安全牌と目されていたのですから時代は進んだものです。

ただ僕自身は安全牌であるが故のシリーズ物特有の閉塞感や、DSというプラットフォームで出す事の不信感があって当初はノーマークだったのですが、その後『ラブプラス』の方をDSiごと購入したのでついでにという事で結局購入。やはり当初予想した通り、シリーズ物の貫禄って言うか安定感は高いのですが、その反面問題に感じる部分も多々あります。


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